霜が降りた朝

目が覚めてふと外を眺めると家々の屋根が白くなっていた。雪でも降ったのかな?と思ったが、霜が降りたようだった。私が住んでいるドレスデンは周りにぐるっと低いやまに囲まれていて、そのちょうど真ん中ら辺をエルベ川が流れている。今私が住んでいるアパートはエルベ川のすぐそばで山も見渡せるとても見晴らしが良い場所だ。仕事に行き詰まったり、気分転換に土手を歩くことができる。

引っ越し当初はこの環境がとても気に入っていた。このアパートに決めたのも中心地まで徒歩圏内なのに自然が溢れているからだ。土手にはたまに羊が現れる。流れる川の向こうに羊の群れを眺めるひとときは、なんとも言えない時間を感じる。しかし何年もここに住んでいると景色に見慣れてしまってたまに退屈に感じる。

昨日から個人事務所などでは冬の長期休暇に入った。大手のお店はクリスマス前日の24日の午前中まで営業しているが、個人事務所や病院などはだいたいクリスマス前の週末から休暇に入る。私がお願いしている税理士さんも週末から年明けの5日まで長期休暇に入ることと、年明けに着手したい私たちの経理についてのリマインダーが送られてきた。
この税理士さんはドイツに来て三人目。最初のころは日本人コミュニティで紹介してもらった人で、次は夫の知り合い関係、そして今の税理士さんに落ち着いた。今担当してくれている税理士さんはドイツではなかなか出会うことができない、とても親身で戦うことを恐れずそして何よりも、難しい問題を解決することを得意としている。最初の担当者たちは税務局に怯えてる印象で仕事も遅く、たまにトンチンカンな書類を書いたりしてヤキモキすることが多かった。まだビザを更新していた頃なんかは特に、外国人局が欲しがっている書類とは全く違ったものでたかが書類1枚で何度も出直しを言い渡された。

私は今日と明日、少しだけ雑務をこなしたら3週間ほど休暇に入る。日本と韓国にも遊びに行く予定だ。今までは日本に遊びに行くとなるとお土産を買ったりパッキングの予定を組んだりと準備に時間がとられがちだったが、今はお土産もたくさん買ってばらまくこともしなくなったし、あれやこれやと荷物を詰め込んでも結局使わないと気がついたのでパッキングだって10分あれば修了してしまう。歳をとるごとに色々と経験が身についてどんどん無駄が省かれていくのはなかなか気持ちが良いものだ。

日本に帰ったからって言って特別なにかするわけでもない。最初のころは同級生に会ったり、友達に会ったりしていたけれど時間が経てば立つほど、日本には私の生活が無いので共通の話題が見つからない。それは向こうも同じなのだろう。
日本に帰ったら食事や食べ物が楽しみではあるが、そのほかに何かしたいことがある?と聞かれても、特に思い当たらない。こう考えると海外移住というものはたまに少しだけ寂しいものなのかもしれない。

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