確定申告の時期はいつも憂鬱なドイツ暮らし

コロナのロックダウンからはや3ヶ月、ブログをずっと書けずにいた。大きな理由の一つに生活が奪われる恐怖と不安と家族が家に常にいる状態なので自分と向き合いアウトプットできる環境ではなかった。やろうと思ばできたであろう。けれど、そこまで自分を追い詰めたところで状況が変わるわけではない。そう言う時は深呼吸するつもりで、いろんなことを忘れてしまった方がいい。そうしてなんだかんだと3ヶ月が過ぎていった。

2019年の年末にこのブログを始めた時は、なんとなく自分のアウトプットの場所が必要だと思ったからだ。しかしいざブログを始めると、やれアフィリエイトだのブログ収益だの情報商材だのとお金がチラつきはじめる。そして私もアクセス数や収益に興味が行き始め、もとより文章を書きながら何かを表現すると言う本質を見失ってしまった。そしてそこにロックダウンが加わる。そうこうしているうちに、あっという間に3ヶ月が過ぎ、確定申告の準備をする時期になった。このことについては後日、まとめて書いていきたいと思う。

ドイツの夏は素晴らしい。カラッとした空気に暖かい日差し、湖やバルト海で海水浴をするのもいいし、山や森林でキャンプをしたりバーベキューしたりするのもいい。しかし、夏の時期は確定申告の時期なのだ。大体6月ごろから準備を始めて8月には提出を終えて9月か10月には納税額が確定する。そして私はこの準備期間を毎年、書斎の机から見える窓の外の美しい青空を仰ぎながら、早く確定申告から開放されて遊びに行きたい!と言う衝動と戦うのである。

ドイツの税金は本当に高い。遊びにきたらわかるだろうが消費税ですら19%だ。但し内税表示がほとんどなので、税金が高いと感じることは少ない。生活消耗品や食料品の消費税は3%である。そしてスーパーの値段は日本に比べるとはるかに安い。ビールが40セントだったり、チョコレートが60セントだったりする。しかし私はいつも確定申告の時期になると思う。ドイツは本当に税金が高い。

移住した頃は生活費や家賃が安くてとても住みやすいなと思った。その時の年収は9000€以下だった。だからドイツの国保も月に90€もしなかったとことを記憶している。ドイツの所得税は独身か既婚かによって税率が違う。そして年収9000€以下は所得税は免除、アーティストであれば(職種による)消費税も免除される。しかし現実的に見て、年収9000€では暮らしていけないしビザの問題もある。家賃が安い地域もあるがそういう場所には仕事がないし、今は昔ほど安くはない。

ある年はとても稼ぎがよくて年収が23000€ほどになった。その時は既婚だったので所得税が700€ほどだった。そして夫の職業はアート関係ではないので今まで免除されていた消費税も計算される。夫婦で年収所得が30000€の場合だと所得税は2290€になる。すると夫婦で月々2300€ほどが手元に残る。確かに夫婦で月2300€って聞いたらそこまで悪くない。けれどそこからさらに、健康保険、家賃などの固定費が引かれると、1000€残れば良い方だ。さてこの1000€、安いか高いかはわからない。けれどパソコンが壊れた、スマホを買い換えたい、将来のための貯金、などなどと切り崩していくと果たしてこの1000€は現実的であるのか?と思う。20代ならまだしも30代になると、子供のことや日本に残してきた家族のことなどお金の心配は増えていくばかりだ。

確定申告の時期になると、ドイツの税率の高さに毎回驚く。この国はあまりフリーランスや自営業に優しくない。コロナのロックダウンで補助金が出た街もあった。けれど、この補助金はのちに監査の対象となる。と思う。私たちも補助金について色々と調べたが、もし税務局の厳しい監査が入った時の労力と時間を考えた時、本当にたかが数千€のただでもらえるお金に価値はあるのだろうか?と考えて、手を出さないことにした。当時は先の見えない不安で1€でもいいからもらえるものはもらいたい気持ちでいっぱいだったが、何度も税理士と話し合い、自分自身の過去の税務局との嫌な出来事を思い返すとやはり私たちは補助金に手を出さない方が賢明だと判断した。

ドイツでフリーランスとして暮らすにあたって、どれくらいの収入が理想的なのだろうか?それはその人のライフスタイルによる。外国人局が永住権申請時に基準としている最低ラインが、独身なら月1800€、夫婦なら3000€だとされている。(諸説あり)月にフリーランスが経費を抜いた1800€をドイツ国内の顧客を相手に収入を得るということは、どういうことなのか?ある人にとってはとても簡単だし、ある人にとっては難しい。巷にあふれる移住ブログや情報商材のうち、ドイツでちゃんとやっていけている人は、ほんの一握り。生活コストがいくら安くても、税金が高い。それが私が感じるドイツの暮らしのリアルなのだ。

 

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