フリーランサーとしてのドイツはYes?

ドイツで暮らして10年、私はずっと個人事業主、いわゆるフリーランサーとしてドイツの税務局に届けを出して働いている。ドイツに来て一番最初に驚いたことは、ビザなしで働いている人たちがたくさんいるということだ。日本でもきっと私の見えないところでそういう人たちはたくさん居るしメディアでも良く紹介されているけれど、実際に違法就労者と出会うことはあまりなかった。けれどそれは私が日本で育ったから私の周りにも同じく日本で育ったという人がほとんどで、違法就労者と出会うことがまずない環境にいたからだ。
しかし私はドイツに外からきた人だ。自然とドイツの外から来た外国人という同じ立場の人たちの出会う機会も増える。そういう人たちの中には生活のために違法就労をしている人たちがたまにいる。それがいいことなのか、悪いことなのかは私にはわからない。なんせ生活がかかっているのだから。

法律を犯してまでドイツに来て働く必要はある?と私は時々考えた。しかし、それは私が日本という経済的に潤っている国で育ったからだ。世界の貧困問題、そう聞いてもほとんどの日本人は世界のどこかで生活に困っている人がいる、それくらいにしか感じられない。それはマリーアントワネットが貧しい人たちに向かって、パンがなければケーキを食べればいいと言ってしまう状況と似ていると思う。それくらい日本人にとって、それらはテレビの中の出来事なのだ。

私がドイツで出会った違法労働者のほとんどは、南米と東欧出身者だ。たまにアフリカや中東の人たちもいるが、彼らは政治的に難民として認められる事が多いで時間はかかるが労働できるビザを持っている場合が多い。違法就労者がどうやってドイツで仕事を得るのかをよく観察してみたら、ほとんどが友達や家族のつてだ。誰かがドイツのどこかで仕事をくれる人と出会う。雇う側のドイツ人は違法就労者だから税金も払わないで済むし、賃金だって他のドイツ人に比べたら安い。ドイツ人を雇うとなると休暇だの福利厚生だの国で決められた労働者の権利を主張する。けれど外国人労働者はそれをしない。だから雇い主にしてみたら便利でコストのかからない外国人労働者の方が遥かに良いのだ。だからドイツ人たちは時々、外国人に対して冷たい態度をとる。自分の仕事を奪う敵としてみなされてもしょうがないのだ。

結局、こういう問題はいたちごっこでどれだけ政府が取り締まってもキリがない。違法労働者は一度捕まるとドイツはおろかシェンゲン協定内への入国もできなくなる。もちろん雇用主に前科がつく場合もあるし、罰金だけで済む場合もある。ドイツはコネ社会なだけに一度そういう失敗をすると世間の信用を回復させるのは難しいだろう。

ドイツでフリーランサーとして働くことについて書いていこうとおもったのだが、話が脱線してしまったのでこれについてはまた後日、書き直したいと思う。

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